名古屋の若手税理士のつぶやき

2か所から給与をもらっている場合の源泉徴収について

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2か所給与とは

会社の従業員の中には、2か所以上の会社から給与をもらっている人がいます。
特に役員などをされている方に多いのではないでしょうか。
こういった2か所から給与をもらっている人の源泉徴収はどのようにしたらよいのでしょうか。
今回はこういった2か所から給与をもらっている人の源泉徴収のやりかたを説明します。
まず確認しなければならない点は。その人に支払う給与が主たる給与になるか、従たる給与になるか、ということです。
主たる給与と従たる給与とはどう違うのか説明します。
まず、主たる給与とは、「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している人に支払う給与をいいます。
それに対して従たる給与とは、「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出していない人や、「従たる給与についての扶養控除等申告書」を提出している人に支払う給与をいいます。

主たる給与と従たる給与の確認方法

ですから、まず確認する必要があるのは、扶養控除申告書がどちらで出ているかということです。
主たる給与で出ていれば主たる給与としての扱いをしますし、出ていない、もしくは従たる給与で出ていれば従たる給与の扱いをします。
主たる給与を支払う場合の源泉徴収税額は、税額表の「甲欄」で求めます。
これは通常の一か所のみで就業している従業員と同じ扱いということです。
一方、従たる給与を支払う場合の源泉徴収税額は、税額表の「乙欄」で求めます。
また、「従たる給与についての扶養控除等申告書」を提出している人については、「乙欄」で求めた税額から次の金額を差し引きます。
1、月額表を使う場合 この申告書に記載された控除対象扶養親族など一人につき1,610円
2、日額表を使う場合 この申告書に記載された控除対象扶養親族など一人につき50円

なお、従たる給与については年末調整できません。
よって所得者本人が確定申告をして所得税及び復興特別所得税の精算を行う必要がでてきます。

まとめ

まとめると、「給与所得者の扶養控除等申告書」が提出されている人に関しては主たる給与として取り扱い、源泉徴収は税額表の「甲欄」をみて税額を差し引くことになります。
一方「給与所得者の扶養控除等申告書」が提出されていない人や「従たる給与の扶養控除等申告書」が提出されている人は2か所目の給与、すなわち従たる給与として取り扱い、税額表の「乙欄」をみて税額を差し引くということになります。
「従たる給与の扶養控除等申告書」は提出の要件がすこし厳しいところがあるので、通常は提出がないことが多いです。
ただし、提出があった場合には所定の金額を税額から控除する必要がありますから注意が必要です。

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