名古屋の若手税理士のつぶやき

税額控除とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5f7379ba2228551dd75e088c7fdfeade_m[1]

税額控除と所得控除の違い
所得税の計算をするにあたって、税額控除という制度があります。
ではその税額控除とはいったいどんなものなのでしょうか。
その説明をする際によく税額控除と混同してしまう制度として、同じ「控除」という名前がつく所得控除があります。
所得控除とは例えば配偶者控除、扶養控除、医療費控除、社会保険料控除といったものが挙げられます。(詳しくは各所得控除について過去のブログで説明しています)
所得控除は所得税の計算をするにあたり、所得額から控除するものです。
税金の計算は「所得額×税率」ですから、この所得額が少なくなればなるほど税金も少なくなります。
例えば医療費控除は所得控除ですが、支払った医療費全額が還付されるわけではありません。
あくまで通常は医療費から10万円を引いて金額が所得控除され、それに税率を乗じた金額分の税金が安くなるということです。
それに対して税額控除は所得税額から直接税額を控除できるという制度です。
「所得額×税率=税額」で計算した税額から直接控除できるためダイレクトに税金が安くなるというお得な制度ということです。
このように所得税法では所得控除のほかに税額控除という制度を設けています。
次からは代表的な税額控除を紹介します。

配当控除

これは個人が配当金を受け取った場合に適用される税額控除です。
剰余金の配当などの配当所得があるときには、一定の方法で計算した金額の税額控除を受けることができます。これを配当控除といいます。
配当控除を受けることができる配当所得は、法人から受ける剰余金の配当、利益の配当、剰余金の分配などで、確定申告において総合課税の適用を受けた配当所得に限られます。
配当控除を受けるためには、確定申告が必要です。

外国税額控除

これは、外国からの所得がある場合に受けられる税額控除です。
個人が外国から所得を得た場合、所得の生じた場所が国内であるか、国外であるかを問わず全ての所得について日本で課税されることになります。
そのとき国外で生じた所得について外国の法令で所得税に相当する外国所得税の課税対象とされる場合、日本及びその外国のどちらでも課税されるため、二重に所得税が課税されることになります。
この二重課税を調整するため、外国所得税を日本の所得税の額から差し引くことができます。これを外国税額控除といいます。

住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)

よく聞く住宅ローン控除というものです。
これは、個人が住宅(中古住宅を含む)を購入したときに、金融機関で住宅ローンを組んだ場合に受けられる税額控除です。
居住した年から一定期間、住宅ローンの残高に応じて控除を受けることができます。

その他の税額控除

その他の税額控除として主なものとして以下のものが挙げられます。
・中小企業者が機械等を取得した場合の所得税額の特別控除
・政党等の寄附金の特別控除
・既存住宅の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除
・既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除
・認定長期優良住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除

最後に
このように税額控除の説明をしてきましたが、冒頭でも書いた通り、税額控除はダイレクトに税金が安くなる非常にお得な制度です。
確定申告が必要にはなりますが(住宅ローン控除の2年目からは必要なし)、控除できるものを漏らしていないか確認することが大切です。


ブログランキングに参加しています。クリックして応援してもらえると嬉しいです。

↓ ↓ ↓
ビジネスブログ100選



関連記事

ピックアップ記事

  1. 44b7e8dbe32ce0a38ca389f52af54d27_m[1]
    社宅のメリットよく受ける質問として、社宅を利用したほうがいいのか、というものがあります。
  2. b8d2c173be45c32afb157e654f42e872_m
    役員賞与とは従業員に支払われる給料は経費となり、法人税の計算をする上でも損金に算入できます。
  3. 25be99321077d527672110e4a7eed382_m[1]

    2017.11.30

    役員給与とは
    役員給与とはよく中小企業では会社のお金と社長個人のお金の区分が明確でないケースがあります。
  4. 820c595a289354250562409b2ed0cc7b_m
    役員貸付金とは「役員貸付金」とは、法人の役員がその法人の資金を持ち出した時に、その金額を表示...
  5. 03c2cd6bce2b29598c7ddc953577967f_m
    未払費用で節税未払費用というのは企業会計原則からいうと、計上することが当たり前の費用となって...

ブログランキングに参加しています

色々なブログランキングに参加しています。 クリックして応援してくれるとうれしいです。 ビジネスブログ100選 ブログランキング ドット ネット